ここ数年は全国的に根雪が遅くなり、僕がガイドを始めた40年前に比べると1か月は遅れているのではないだろうか?そんな中でもムイネ山に至る豊羽から登る千尺高地は12月中旬にはなんとか滑れる山であった。笹スキーを覚悟していってみると…
今年で5年目、毎年この時期に恒例となった長野県小川山での北海道山岳ガイド協会有志による
クライミング合宿に参加して来ました。アテンドは若き国際ガイドの舟生ガイドとそのファミリー。錦秋の中、クライミングしまくり、焚火を囲んで酒飲みまくりの予定で行ったが、今年は全国的な寒波に見舞われ
雪の中スタートとなった。
写真は5月の芦別岳本峰を旧道から見たもの。
この山には特別な思い入れがあって
多い年には6回も行っている。
岩壁、岩稜、急峻な雪のルンぜ。
そのどれをも登り、滑り下るために通った。ユーフレ小屋に一週間も泊まり込んで登りまくり、途中で酒が足りなくなって買い出しに降りたこともあったな。
今回は10月初旬に新道から頂上を往復した。登頂回数は130回にあたる。
登山者憧れのコース、北アルプスの西穂からジャンダルム、奥穂高を経て北穂から大キレットを超えて槍ヶ岳まで縦走してきた。私自身、25年ぶり3度めの縦走であったがヘルメットの普及やトレランシューズ、ソロキャンプなど時代のキーワードを感じた感慨深い山行となった。
道南の島牧にある太平山(おびらやま)は高山植物愛好家にはエーデルワイスの咲く山として知られているが
対面にある道南最高峰にして
日本三百名山としても名高い狩場山のおかげで影が薄い。
また高山植物盗掘の被害に遭わぬようその存在をガイドブックにあえて載せなかったという理由からも訪れる登山者は少ない。
数少ないリクエストにお答えして薄利ボランティアで登ってきました。
日本一美しいナメ滝と言われる大雪山クワンナイ川の遡行に行ってきた。
雨具の出番もなく、ハッピーな3日間で夏を満喫した。
アポイ岳は日高山脈の南端に近く、かんらん岩という特殊土壌と襟裳岬近くで発生する霧に覆われる事が多いため標高810mと高くはないが
高山に近い条件を満たし、固有な高山植物の山として有名だ。
今回のリクエストはほぼ絶滅状況にあるヒダカソウ、そして天然記念物であるヒメチャマダラセセリという
国内ではアポイ岳にしか生息しない高山蝶を撮影したいという、ほぼ不可能なミッション!
果たして奇跡は…
ニセコの南西側、日本海にはみ出すような大きな山塊の狩場山群。
近年は「島牧CAT」のパウダーマウンテンとしても売り出し中だが、ここ2シーズンは主要客であった海外富裕層がコロナの影響もあって開店休業状態であった。
入山口となる千走川温泉から実質の登山口となる賀老の滝キャンプ場までの道は除雪されておらず、自然融雪によってのみ開通となる。
アプローチ開通を待ちわびたBCスキーヤーたちが大挙訪れていたこの日…
通称「シオマル」で親しまれる塩谷丸山は夏山登山のみならず、スキー登山の山としても道央圏の山やさんたちには人気の山だ。
2時間程度で日本海を見下ろす絶景の頂上に立つことができるし、ゆるやかなパウダーのオープン斜面が長く続くので初心者にも安心。
僕も入門者向けの山として年に一度はガイドをしている。
頂上についてシールを外し滑降準備をしていると信じられない光景が…
1972年札幌でアジア初の冬季オリンピックが開催された。
日本はジャンプ競技で笠谷幸生をはじめとする日の丸飛行隊の活躍で金銀銅と表彰台を独占する圧巻のドラマを遂げ日本中を狂喜の渦に巻き込んだ。
当時、中学2年生でスキー少年の僕はテイネ山で行われる男子回転のチケットを手に入れ本番を心待ちにしていたのだが…